三國志Ⅸプレイ日記⑤ 三國志Ⅸの醍醐味
前回記事
地図で見ると各勢力均衡を保っているようだけど、武将の数と質で見ると、袁譚と劉備がツートップである。ちゃんと見たら袁譚の方が武将数多かった。次いで益州の劉焉がそれなりに武将を抱えている。
劉焉と袁譚どちらから滅ぼすべきか考えた末、先に袁譚と雌雄を決することにした。宿敵として残しておくにしては袁譚ってなんかしょぼいからである。袁譚さえ滅ぼせばあとは消化試合だろうから、早くもクライマックスへ向かうことになる。
袁譚と対決する態勢を整えるため、荊州の劉表と涼州の馬騰をまず滅ぼすことにする。
劉表討伐
曹操・夏侯淵・曹洪・荀彧などの曹操軍団と、劉備・関羽・張飛・黄忠・趙雲・廖化などの劉備軍団で井闌部隊を3つほど編成してすぐ攻略できた。
各能力が90を超える武将を有する劉備勢力に、有しない劉表勢力はどうやっても抗えないようだった。『キングダム』を読んでいると、「〇〇将軍の首は城50個に匹敵する」などという表現が出てくるけど、その通りで結局武将の質に勢力の大部分がゆだねられていると思う。
馬騰討伐
長安の郿城塞からサクッと安定を落としたのはいいものの、残る武威と西平がかなり離れているため、攻略に苦労した。
安定から趙雲隊、賈栩隊の井闌2基と「飛射」の呂布隊の計3隊でまず武威を狙ったものの、すんでのところで落とせない。
退却がてら「救援」で兵を増強しながら手薄の西平を呂布に落とさせた。
立て直して安定と西平から同時出兵。ここでパワーアップキットの追加要素である中継点を選択して進軍できるシステムが役立った。
安定から出兵した徐晃隊に最強突撃馬超隊が迎撃してきた。まともにぶつかっても勝てないので、攻撃目標を武威に設定したまま中継点を適当に武威へのルートから逸らした点に設定した。
絶妙に馬超に追いかけさせているうちに西平からの本命の井闌部隊が武威を落とした。初めて三国志Ⅸで戦術っぽいものを使った。(行き当たりばったりだけど)
馬騰勢力の最強騎馬部隊が手に入ったのが一番大きい。
馬騰を倒したあとは西方の敵勢力は劉焉である。天水と漢中までを落として、漢中で劉焉勢力の蓋をすることにした。
そこで武威攻め直後の態勢も整わないうちに、天水が手薄だったのを理由にその辺にいた兵力をかき集めて攻めさせた。
漢中からは地味に増援が出てくるし、急造の攻城部隊にひたすら「救援」を繰り返して数の力で押し切って落とした。
大量の負傷兵を抱えた天水は直後に羌に狙われて、仕方なく負傷兵を見捨て、天水への増援で手薄になった漢中へなだれ込んだ。
漢中を超えて葭萌関を抑え、西方の平定はとりあえずおしまいである。天水と西平は羌に明け渡す。
三國志Ⅸの醍醐味
武威・西平、天水・漢中の西方の平定は、城と城間の距離が広く、出撃拠点から部隊が遠く離れていたため、臨機応変の対応が効きにくかった。そのため、ひたすら「救援」を繰り返して数で押し切った。
ただその実は、出撃をさせてから後に「救援」しなきゃまずそうだということに気づき、慌てて「徴兵」「訓練」「巡察」を繰り返してはあわただしく「救援」を送りまくるというものであり、あまりの後手っぷりに自分でも嫌気がさした。
『キングダム』が好きで繰り返し読んでいるのだけど、戦場で兵士の命が虫けらのごとく無残に消えていく様子が描かれている。しかしそうさせるのはすべて指揮官の意図によるものであり、その犠牲の上に戦略目的が達成されるのである。僕の無能な後手後手の攻略指揮では多くの兵士が無駄に死んだだろうなと思う。
今回の西方平定は、「馬騰を滅ぼして優秀な騎馬軍団でもゲットしておくか」ぐらいのノリで行い、劉焉の天水と漢中まで落として一気に西方守備のコスト減を図ろうと考えたのはたまたま天水が手薄になっていたという行き当たりばったりの結果によるものにすぎない。
その行き当たりばったりな戦略フェイズによって凡将たった一人がわずか1万ばかりで守る天水を落とすのに長安や安定や宛で慌てて「徴兵」を繰り返して兵役人口を枯渇させるし、その分他の内政も遅れて袁譚との対決準備も遅れるし、連動してすべてが後手に回ってしまった。
そもそも今回は最初の武威への出撃時から、兵力の不足に陥る事態も考えず「救援」用の兵力も準備せず、漫然と「進行フェイズ」を繰り返していたのが敗因である。
今回学んだのは、三國志Ⅸでは攻略対象を定めたら、補給用を含めた必要な兵力を予測して、準備して、その資源を割くために他の方面での戦闘を控えるよう調整して、他方で対象施設攻略後の動きも考えて、を進行フェイズを安易に押す前に、戦略フェイズの段階で様々描いておく必要があるということである。
さらに今回、武威は本当は大将の一人である賈栩の性格が「冷静」ではなく「剛胆」か「猪突」だったら落とせていた。「冷静」な武将は兵数が少なくなると全滅する前に退却を始める。賈栩は今回兵士が5000人ぐらいになったら退却を始めた。この退却・攻撃中止の判断がほんの1日遅ければ、武威は落とせていたのである。勝手に目標以外に攻撃を仕掛けるし全滅まで退却しない「剛胆」や「猪突」は扱いにくいなあと思っていたが、今回に限っては「冷静」な武将が大将であることが裏目に出たのである。
このように戦略フェイズでは大将の性格までをも読んで人材配置をし、兵力を整備し、戦争の舞台を綿密に整えなければならない。そして戦争を始めたら、あとは戦場の将軍の働きを見守るほかない。このような三國志Ⅸはまさに君主ゲーだなと思った。そして、無能な君主とならないためにも、いかに最短で統一ができるかという縛りを自分で作ってプレイすべきだなと思った。そして、そのような縛りでプレイすると一回の戦略フェイズがめちゃめちゃ長考になり、3ターン(ゲーム内では1か月)しかプレイしていないのに2時間近く経っているときもあった。その分進行フェイズは手に汗に握ることになる。
続く。