藍染めデニムの色落ち 18オンス児島ジーンズ

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 18オンスの藍染デニムを穿き始めてから半年経ったので変化の具合をアップします。

 

 

前回記事

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 本記事のジーンズは糸の芯まで染まっているということで、通常のジーンズのようなコントラストのある色落ちはしません。そのため世のジーンズ好きな人々の志向から外れているとは思いますが、その分色落ち記録等も少ないので、インターネット上の情報の多様性に貢献すべく、変化の記録を残そうと思います。色んな人が思い思いに趣味嗜好を発信しているインターネットって、いいですよね。(フェイクニュースを除く)

 

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 このジーンズは、一日13,4時間ほど、洗濯して乾くのを待つ日以外、半年間毎日穿いていました。洗濯は特に気にせず、肌に直接触れない秋・冬は10日から2週間に一回ほど、春以降は5日ほど穿いたらじゃぶじゃぶと洗っております。

 蛍光料の入っていない中性洗剤、いわゆるおしゃれ着洗いを使い、裏返しでネットに入れて洗濯機を回しています。以前ジーンズごときのためにわざわざ別に洗濯物を分けるのはめんどくさいと書いたことがありますが、別にそうでもなかったです。

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 洗濯後に撮っています。

 先日司法試験を受験していたのですが、その受験期間中はそれはもう手汗をごしごしとこすり続けていたので、帰ってきてすぐ洗いました。

 通常のジーンズであれば大腿部あたりのインディゴが剥離しそうですが、このジーンズはそんなことはないようです。

 上掲写真手前のわずかな盛り上がりがかろうじて膝の部分を示しています。

 

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 勉強のため、毎日ほぼ一日中椅子に座って膝を曲げていたにもかかわらず、膝の裏の部分にもコントラストは現れないようです。

 

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 裾上げをしておらず常に2回ほど折り返しているため、裾はいつも生地の中ですが、パッカリングはよく出ています。裾上げをしないのはこだわりとかではなく、単純にめんどくて放置しているだけです。たまにロールアップの幅がでかすぎてダサく見えています。

 

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 革パッチです。ブランド名がちょっとでかいですが、誇りをもってジーンズを作っているのだと思います。

 そしてその誇りは、穿いていると何となくなのですが感じるときがあります。感覚的なものなので力説することはできませんが、何となく感じるときがあります。

 

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 ウエストが緩くて、ベルトで締めるとポケットの下などに不格好なしわができます。以前穿いていた児島ジーンズがきつかったことがあるという経験をサイズ選びに活かしたつもりでしたが、裏目に出たようです。最近気にならなくなってきましたが。

 

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 小学生以来、左のポケットはハンカチのポジションです。頻繁に出し入れしてこすれるため、左ポケットの口が地味に一番色落ちします。

 右ポケットはリップクリームのポジションです。リップクリームの使い切る前になくす率の高さは消しゴムのそれに次ぐといわれています。

 

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 「意外とヒゲ(フロントの股部分にできる座りジワ)はできてるんだってこと、角度次第でちゃんと撮れそうな気がするんだけどなあ!」などとカシャカシャ試行錯誤しているうちに、ふと我に返ったので写真はこれでおしまいです。

 

 穿き始めたのは去年の11月ですが、穿き始めと比べて全体的に色は薄くなったと思います。しかし通常のインディゴのジーンズを穿いていた時と比べたら全然色落ちしないなと思います。気兼ねなく洗えるので気持ち的に楽です。

 もっとも、仮に色落ちするとしても、僕はのっぺらぼうのようなアイスブルーに至るまで許容したいと思っています。

 18オンスと分厚いので、夏は穿けないかもしれません。意外と穿くかもしれません。

 

 最後に、インターネット上で見る藍染デニムはたいてい糸の芯まで染められているのですが、染料と染色方法との間には何か決まった連関があるのか疑問でした。今一度きちんと調べ直してみたところ、明示的に疑問が解決されたわけではないですが、こちらのページが分かりやすく解説してくれていました。

kyoto-denim.com


 合成染料でも糸の芯まで染められるけど、コストのわりに需要が無いのだろうと理解しておきました。他方で天然染料の藍は伝統的な方法で染めるまでがセットなんだろうと理解しておきました。

 一度染色工程を見学してみたいものだなと思います。